Pineのゴミ箱

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カミソリの話 - Muhle R89 Rose Gold

これはドイツのMuhleという会社のDouble Edge Safety Razor(両刃安全カミソリ、以下DE Razor)で、R89というモデルです。

こういうカミソリを使い初めたのは2年ほど前です。 それまではこういう感じのよくあるジレットやシックの3枚刃や4枚刃のものを適当に選んで使ってました。

ある日、それまで使っていたジレットのカミソリが汚らしくなったのでこれを機に最新モデルに買い換えよう思ったんです。 そしたら新しいモデルが出てないんですよ。 同じモデルを買い直すのも癪なので、なにか目新しいものはないかなーとAmazonで検索したら見つけたのがこれでした。

一目惚れでした。 それまで知っていたカミソリと全然違うし、なにより美しい。 プラスチックを使わない点もエコでいい。

買った後に知ったのですが、実はこれ、新しいものではなくて、むしろ旧世代のカミソリなんです。 今のようなカートリッジ式の安全性の高いカミソリが生まれる前に広く使われていたもので、今は一部の愛好家しか使わないものです。 Muhle R89はその世界でも最も標準的なモデルと言われて高い評価を受けています。

R89を使い始めた当初はよく出血しました。 この世界の初心者のお約束です。 今では余程、手荒に扱わないかぎり大丈夫です。


思い出深いカミソリですが手放すことにしました。 外観は最高に気にいっているのですが、剃り心地や使い勝手という側面ではより優れたものが他にあり、結局、ほとんど使わなくなったからです。

まずは切れ味です。 R89の切れ味はDE Razorの中ではマイルドな部類です。 私の剛毛をマイルドなR89で剃るとヒゲが少し引っかかります。 使えないわけではないのですが、Slantとかもっと楽チンなDE Razorがあるのでそちらに靡いてしまいます。

次にThree piece構造です。 R89は下の写真のように3つのパーツに分解できます。 耐久性に優れた構造ですが、剃った後の洗浄や、替刃交換のために分解・組み立てするのが面倒だと感じます。 ちょっとしたことですが朝のドタバタの中ではストレスになりますし、焦ると指をザクっとやりかねません(一度経験済み)。 Two PieceやTTOといった他の構造の方がメンテは楽です。

最後に似たような性格のカミソリであるGillette Fat Boyを持っているということです。 外観はMuhle R89の方が好みなのですがGillette Fat Boyの方がビンテージということもあって遥かに高額でして。。。 貧乏くさい話ですがこの手のカミソリで剃ろうと思った日は結局、R89ではなくFat Boyを手に取ってしまいます。

使わないカミソリをずっと持っているよりも手放そうと思いました。 それでまた気になる他のカミソリを買おうと。 自分にとって最高のカミソリと出会うために。


さよなら!Muhle R89! 新しい世界に導いてくれてありがとう! 一緒に(?)流した沢山の血を忘れない! 恋しくなったら買い直すよ!